1998-05-12 第142回国会 参議院 文教・科学委員会 第20号
〔委員長退席、理事小野清子君着席〕 そればかりではなくて、実は歴史的に見て、一九七四年に総理府に設置された原子力船「むつ」放射線漏れ問題調査委員会とその調査報告書と比べて、今回の動燃事故の調査と改革検討委員会の報告書がいかに後退し限定されたものになっているかも明らかにされました。
〔委員長退席、理事小野清子君着席〕 そればかりではなくて、実は歴史的に見て、一九七四年に総理府に設置された原子力船「むつ」放射線漏れ問題調査委員会とその調査報告書と比べて、今回の動燃事故の調査と改革検討委員会の報告書がいかに後退し限定されたものになっているかも明らかにされました。
原子力船「むつ」が試験運転の最中に放射線漏れの事故を起こしたという事件が新聞で大きく話題となりましたときの一九七五年の「むつ」放射線漏れ問題調査委員会報告ですが、この報告書はやや異色でした。冒頭に、事故発生の原因を単に技術面に限らず、国の政策面、原子力船開発事業団の組織の運用面など可能な限り多面的に検討するという検討姿勢をまず明らかにしております。
その背景といたしましては、「むつ」放射線漏れ問題調査委員会等の場で指摘されていますように、行政庁による安全規制の担当体制に一貫性が欠けていたこと、人事面等で事業団の技術開発体制が必ずしも十分でなかったこと、地元との意思疎通が十分でなかったことなどの問題がありまして、深く反省し、国民にもおわびを申し上げたいと思うのでございます。
まして、プロジェクト的に船あるいは舶用炉というような問題を追求しようとする場合には、後ほど触れたいと思うのですが、たしか「むつ」があの多少の事故を起こしたときに、昭和五十年五月に「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、俗称大山委員会というものが相当立派な報告書を出しております。
そこで、この放射線漏れはどうして起こったのかということにつきましては、いわゆる大山委員会、「むつ」放射線漏れ問題調査委員会で詳細に指摘もされているところでございます。そういう中におきまして、まず、我々行政庁の立場におきましては安全規制の担当体制に一貫性が若干欠けていたということが一つ反省点でございます。
ただ、御承知のように原子力船「むつ」につきましては、石川島播磨と三菱と両方に分割発注をしたということがございまして、「むつ」が放射線漏れ事故を起こしました後に総理府に設置いたしました放射線漏れ問題調査委員会の報告書においても指摘されておりますように、契約に当たりまして設計、仕様書等の検討がほとんどメーカー主導によって行われ、開発主体者である事業団自体による責任ある検討が十分に加えられなかったということ
途中段階での研究の評価についての御指摘がございましたが、この「むつ」につきましても、四十九年に放射線漏れが起こりました際に、今後の「むつ」の研究開発計画をどうすべきかということで、政府に「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、東京工業大学の名誉教授をされておられました大山先生を座長にいたします、いわゆる大山委員会と世に言われているものでございますが、ここで多角的な見地から原子力船の研究開発について総合的な
原子力船「むつ」につきましても、放射線漏れを契機といたしまして総理府に「むつ」放射線漏れ問題調査委員会が設けられまして、専門家によって原因究明と今後の施策が検討されるなど、これまでも科学技術者を含む関係各界の御意見を聞きながら慎重に進めてまいったところでございます。 今後の原子力船「むつ」による舶用炉の研究とそのあり方は、自民党内において政府の意見を聞きながら検討が行われることになっております。
そして、原子力船「むつ」について言えば、政府の「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、いわゆる大山委員会も指摘したように、単なる遮蔽設計の初歩的ミスだけでなく、全体に欠陥が及んでいる疑いがきわめて強いものであるにもかかわらず、佐世保での改修、総点検は、肝心の原子炉圧力容器内には全く手を触れないで遮蔽装置の補強のみにとどめ、結果として「むつ」の欠陥隠しとなるものであります。
○田畑委員 もちろん、そうした技術的な問題について十分な対策が講じられておらなかったということについては、「むつ」放射線漏れ問題調査委員会の大山報告に明らかになっておるところでございますが、その前に私は、この問題に取り組む政府の姿勢が安直過ぎたのではないかと思うのであります。
たしか佐々木さんにあのとき申し上げましたが、この「むつ」事件の審査に当たった、政府がつくった「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、いわゆる大山委員会は、安全審査の最大の問題点をそこに求めたわけですよ。
むつ」の放射線漏れの原因につきましては、発生直後に科学技術庁と運輸省が合同で設置しました「むつ」放射線しゃへい技術検討委員会というところで原因の究明を行ったのでございますが、その結果、この原因は主として高速中性子が遮蔽体の間隙を伝わって漏れ出る、いわゆるストリーミングと称する現象に起因するものであるというふうな結論になっておるわけでございまして、このことは、その後総理府に設けました「むつ」放射線漏れ問題調査委員会
私は、これは実際業務といいますか、専門審査委員としての任務を遂行しておるのかどうかについては疑問である、というよりも、実は十分遂行していないという批判が出ておりますし、特に「むつ」問題に絡んで放射線漏れ問題調査委員会、いわゆる大山委員会の報告書の中でもこのことを厳しく指摘をしておるわけです。
これは新聞にいろいろ報道されておりますから、それがどうかということはお尋ねいたしませんけれども、そこで私が問題にしたいのは、御承知のように「むつ」放射線漏れ問題調査委員会というのがありまして、これは昭和五十年五月十三日に調査報告書というのを出しておるわけです。
○山野政府委員 「むつ」の放射線漏れ問題調査委員会の指摘に従いまして事業団の技術能力を拡大強化する施策というのも講じておるわけでございますが、放射線漏れ問題調査委員会の指摘というのは三つあると思います。
それで、実際に「むつ」の場合に私たちが痛感をいたしますのは、あるいは「むつ」放射線漏れ問題調査委員会の報告等にもありますが、実際に原子力委員会なり安全専門審査会が責任を負える体制に必ずしもなっていなかった点が非常に大きな批判になっているわけです。たとえば現在私たちが伺っている話でも、「むつ」に対して、「むつ」の責任がどのようにとられたかということについても、実はこれははっきりさしていない。
○謝敷政府委員 運輸省で原子力船を担当している船舶局の立場といたしまして、「むつ」の問題が起こりまして以来、いわゆる大山委員会、「むつ」放射線漏れ問題調査委員会の審議の過程あるいは原子力行政懇談会の審議の過程及び報告によりまして、私どもといたしましても原子力にかかわる安全の問題の確保については十分心して、身にしみてその重大性を感じておるところであります。
しかし、「むつ」の欠陥性は、政府の「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、いわゆる大山委員会も指摘しているように、単なる遮蔽設計の初歩的ミスだけではなく、「むつ」全体に及んでいる疑いがきわめて強いものであります。
まさに「むつ」をめぐる事故は起こるべくして起こったものであることは、「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、いわゆる大山委員会の報告書が詳細に指摘しているとおりであります。このような原子力行政の本質的な欠陥を改めることなく、再々延長しようとする本法律案にはとうてい賛成しがたいことを明言いたします。
「むつ」の技術的な問題にもいろいろ問題があったわけでございますが、いわゆる大山委員会——「むつ」放射線漏れ問題調査委員会の御報告、その中にこういう文句がございます。「「むつ」放射線漏れそのものは、単に原子炉遮蔽の欠陥に伴う現象にすぎない。しかし放射線漏れに関連して表面化した諸問題は、たまたま原子力第一船開発の推進に伴い露呈したわが国の原子力開発体制の欠陥そのものとして、率直な反省が必要である。」
どちらを信用していいかわからぬというのが率直な気持ちでございますが、そこで私は、やはり安全性というものは、先ほど申し上げますように、信頼をする、それからどっかにやはりよりどころを置かなくちゃいかぬ、そういうふうに考えますと、現在日本では、御承知のとおり原子力工学の最高権威とされております放射線漏れ問題調査委員会あるいは総点検・改修技術検討委員会、俗に申します大山委員会あるいは安藤委員会という日本の権威
二ページというところなんですが、二ページのちょうど中ほど、「当懇談会は」というところがございますけれども、そこのところで、審議に際して、原子力第一船の今後の措置については、先ほど申し上げました「むつ」放射線漏れ問題調査委員会の調査報告、いわゆる大山報告と言われておりますけれども、この大山報告が、そこに書いてあるところを見ますと、この報告が参考資料として提出をされ、それを参酌しながら、報告書をまとめて
さらに、わが国の原子力船政策、これについてはっきりした姿勢を出せと、こういうお話でございますが、原子力船問題は、「むつ」でちょっとつまずきを起こしたというような状態でありまするが、四十九年九月のあの放射線漏れ以降、「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、原子力船懇談会など各種の委員会を設置いたしまして、これらの場において、原子力第一船「むつ」の今後の措置、日本原子力船開発事業団のあり方、わが国の原子力船開発
○国務大臣(田村元君) 「むつ」問題が紛糾いたしました原因、その改善に関しましては、「むつ」放射線漏れ問題調査委員会及びその後の原子力行政懇談会におきまして十分検討の上報告が出されておりますので、政府はこれらに沿いまして鋭意各種の改善を実施してきております。なお、今後もその報告を尊重いたしまして努力してまいりたいと存じております。
○久保亘君 私は、長官に基本的な考え方としてお聞きしておきたいんでありますが、「むつ」の放射線漏れがありました際に、「むつ」放射線漏れ問題調査委員会の報告書は、行政上の責任という立場で、非常に重要なことを提言をしているわけであります。「今後、ことにあたる責任者が地元の住民とも責任をもって話合いをし、情報を正確に伝え、理解を得る努力をすべきことである。
「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、いわゆる大山委員会の報告書にその原因、経緯、問題点が細かく指摘されております。この問題点は、当科学技術振興対策特別委員会でも徹底的に議論されたので、改めて申しませんが、行政上なさねばならぬことが多々あったと思うのであります。定係港の問題、四者協定の問題すら解決の糸口がつかめておりません。
○山野政府委員 ただいまの延長法案、十一年の根拠に入ります前に、若干原子力船「むつ」の考え方について御説明申し上げたいと思うのでありますが、「むつ」が放射線漏れを起こしました後、先生御承知のとおり放射線漏れ問題調査委員会あるいは原子力委員会の中に設けました原子力船懇談会といったふうな場におきまして、今後わが国におきます原子力船開発のあり方、特にその中におきます「むつ」の位置づけといったようなことにつきまして